「母親であることを学ぶ」

以前書いた布オムツの記事にコメントをしてくださったsobachanさんが、ソビエトのニキーチン夫妻のことを教えてくださったのがきっかけで、
ニキーチン夫妻と七人の子ども」、
母親であることを学ぶ―ニキーチン夫人の母親日記」の2冊の本を読んでみました。
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「ニキーチン夫妻と七人の子ども」は、タイトルのとおり、共働きのニキーチン夫妻が、7人の子どもをもうけ、保育園を利用せず、1960年当時の教育法とは異なる新しい型破りの独自の育て方をした様子が、夫婦の共著で描かれています。
夫婦が自分たちの子どもの様子を観察し、試行錯誤を繰り返しながら、本当に赤ちゃんや子どもが望むことをし、子どもが持つ力を引き出す育児法は、今私が読んでも、時代や国は違っても共感するところがたくさんありました。

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父親のボリスさんが、著書「ニキーチンの知育遊び」のように、子どもの能力開発に関心を持っていたのに対し、母親のレーナさんは子どもの様子を観察し、母親の感性でもって、あれこれと子どもへの対応の仕方を変え、子どもの日々の変化や成長を日記に記録していました。
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レーナさんが書いた「母親であることを学ぶ」は、7人の子どもを育てたときの日記を引用しながら、自分のこと、仕事のこと、結婚し、初めて妊娠し、出産した頃のこと、7人の子育て、孫たちと接する現在・・・について語ったもの。
私は、子どもとのやりとりがリアルに描かれたこちらの本の方が、より共感することができました。
具体的な育児法を書いた本よりも、「母としての生き方」を教えられたように思います。

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そのレーナさんに育てられた娘さんの1人が、16歳の時に書いた以下の文章が、「母親とはどんな存在であるべきか?」をうまく言い表していると思ったので、長くなりますがご紹介しておきます。

子どもにとって母親はなぜ必要か?
―ほんとに母親はなぜ何のために必要だろう?
人はだれでも(年齢に関係なく)、自分を愛してくれる人がいること、あるがままの自分を愛してくれる人がいることをちゃんと知っていなければならない。
母親にいちばんしてもらいたいこと―それは、あるがままに自分を受け入れてくれることだ。

「あんたとは口もききたくないわ」なんて言って子どもを突き放す母親は、その行為によってわが子を、そして自分自身をも傷つけている。
母親のもっとも大切な務めは、わが子を理解しようとすることだ。
自分の子どもが理解できない母親―それはもう悲劇でしかない。

母親というものは、つぎのようにあるべきだと思う。(たぶん)

まだ子どもが小さいうち―母は、子どもを救ってくれる人であり、まもってくれる人、心のなぐさめ。
子どもが少し大きくなってからは―母は、助言者、教師、心のなぐさめ。
大人になってからは―母は、友人、心のなぐさめ。
5歳のときも、50歳のときも、その胸で泣かせてくれる人、それが母親。

けれども、子どもと母親のあいだには、目に見えない境界がなければならない。子どもがいくつになっても、母は、越すに越せない存在でなければならない。
その越すに越せないものとは、豊かな人生経験であり、理解力、抱擁力であり、人の心をなぐさめられる能力でなければならない。

子どもの母親に対する感情は、ほんとの大人になるまでに、つぎのようにだんだん変わっていくものではないかしら。

ママ、大好き!ママが世界でいちばんきれいでいちばんえらい。ママは何でも知ってて、何でもできる。

あら、ママでもまちがうことがあるのね。

ママのいうこと、ほんとかしら?ちょっとちがうんじゃないかしら?

ママなんかだめよ、ママなんかきらいよ。私どうしてこんな人から生まれたのかしら。

しかたがないわ、どうあがいても、私やっぱりこの人の子なんだ。

ママもいろいろ苦労してるのね。

私まちがってた、ママのことをあんなふうに考えたのは、ほんとにいけなかった。

ママのいうとおりだ、ママって、なんて偉大だろう。

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最後のあたりの感覚は、自分自身が母に対して感じた経験があることでした。

最近では、自分の考えを持ち、なかなか私たちの言うことを聞いてくれず、少々やりづらい場面も増えてきたポンすけですが、そうした成長過程にあるポンすけをもっと温かく見守ってあげなければ、と思いました。
そして、私も、ポンすけやたいちゃんにとって、こんな風な母親でありたいと思います。
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by monsteracafe | 2010-11-19 08:24 | Life style | Trackback | Comments(2)
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Commented by sobachan at 2010-11-21 10:34 x
本を読まれるの早いですね。感心します。母と娘というのは複雑な関係だと思います。私も若い頃は仕事に追われる母を見て何が楽しいのだろうと疑問に思ったことも、ああはなりたくないと思ったこともあります。母に叱られた思い出はお行儀の悪いコトをした時だけ。入院している時も、自分のことより私たちのことを先に考える人でした。弱音を吐かない人で、自分が親になって初めて母親のことを立派な人だと認めることができた私は実に愚かです。私の両親は、私のやりたいことを理解するためにはどんな行動もする人達でした。私も親になってからは子供のやりたいこと、思っていることはなるべく理解しようと努力しています。ウザイかもしれないけど。おかげでウチの子供たちはみんな勝手なことをしていて、友人たちは孫が何人もいるのに未だに独身の子供たちばかりです。どうなることやらです。変化が多くて人生に飽きがないですけど・・・
Commented by monsteracafe at 2010-11-22 12:42
>sobachanさん
教えていただいたので、早速、本を探しました☆
ちょうど赤ちゃん育児中だったこともあり、タイムリーで読みやすい内容でした。
sobachanさんのお母様、ご両親はとても素敵な方だったんですね。
そういう幸せの連鎖って、子々孫々・・・、つながっていくように思います。

私の両親も、“ありのままの私”を理解し、愛してくれた人達で、以前、仕事で知りあった人から「hiroさんは、植物がたっぷりと水と養分を与えられて育つように、ご両親から愛情をたっぷり受けて育ったんだね」と言われたことや、ご近所の人から、ポンすけを見て「この子はたっぷりと愛情を受けてスクスクと育っている子どもだね」と言われたのがすごく嬉しく思いました。
「母親で~」の本は、手元において、時々読み返したいと思う本になりました。ありがとうございました。
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