何度かご紹介している、万城目学さんの最近の作品、「
かのこちゃんとマドレーヌ夫人 (ちくまプリマー新書)」を先日、読みました。
小学1年生のかのこちゃんと、その家にふらりとやってきた猫・マドレーヌ、マドレーヌの夫の犬、かのこちゃんの「刎頚の友」すずちゃんや家族、猫や犬の仲間たちが織り成す、ほのぼのしていてちょっぴり不思議なお話。
こういう児童文学的な作品を万城目さんが書くのは多分初めてだと思うのですが、小学生高学年でも読めそうな、大人が読むと懐かしくてほほえましい気持ちになれるやさしい作品で、夏休みに読むのにぴったりでした。
作中にさりげなく盛り込まれた、かのこちゃんのお父さんが“鹿と話せる?”というエピソード(「鹿男あをによし」)は、万城目ファンならニヤリ、クスリとしてしまいます。
図書館で借りて読んだのですが、この本も我が家の本棚に並べたい1冊となりました。