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映画 「繕い裁つ人」

以前、気になっている映画の1つとしてご紹介した、映画「繕い裁つ人」を観てきました。
(…というのも、先月、母がお友達と観てきたそうで、ストーリーも良かったけれど、岡本の雑貨屋さん「ナイーフ」や神戸大丸など、神戸が舞台(ロケ地)になっているとも聞いたので、俄然興味を持ったのでした。)

公式サイトによると、神戸を中心に関西でオールロケしたそうで、冒頭から「ナイーフ」さんが実名で登場したり、
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神戸大丸や北野坂、メリケンパーク、旧花鳥園、
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見慣れた神戸の海を見下ろす風景などが出てきて、嬉しくなりました。
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(画像はいずれも映画の公式サイトからお借りしました。)

公式サイトで紹介されている映画のストーリーは、以下の通り。

神戸の街を見渡す坂を上ると、その店はあった。
「南洋裁店」という小さな看板が掛けられた、古びた洋風の一軒家。
店主の南市江が作る服は、いつも即日完売。
すべて昔ながらの職人スタイルを貫く手作りの一点ものだ。

神戸のデパートに勤める藤井は、市江にブランド化の話を持ち掛けるが、まるで“頑固じじい”のような彼女は、全く興味を示さない。
一代目である祖母が作った服の仕立て直しとサイズ直し、あとは先代のデザインを流用した新作を少しだけ、市江はそれで満足だった。
南洋裁店の服は、世界で一着だけの一生もの──それが市江の繕い裁つ服が愛される、潔くも清い秘密だった。

だが、自分がデザインしたドレスを作りたいはずだという藤井の言葉に、市江の心に封印してきた何かが揺れ動く──。

 *****

私自身、お洋服が大好きでたくさん持って(買って)いますが、母が若い頃は、オーダーでワンピースやコートを仕立ててもらっていたこともあったそうで、いくつかは私が受け継いで今も着ています。

映画の中で市江が手掛ける服は、すべて、世界で一着だけの一生もの(年齢を重ねても、その時々の体つきにあわせて直しながら着続けられるもの)。
そして、自分自身の美しさを十分に知っているモデルのような人が着るのではなく、普段、一所懸命に働き、子育てなどをしている30歳以上の大人の人たちのために、一針一針、心を込めて丁寧につくられるもの。

しかし、物語の後半、自分のファンでいてくれたバイヤーの藤井さんの言葉と不在によって、自分の本当の気持ちに気づく、市江。

(以下、ネタバレになります。)


彼女が自分から「作らせてください」と声をかけたのは、20代の車椅子の花嫁さんのウェディングドレスと、まだ10代の少女たちのための「一生モノの服」でした。

 *****

映画の世界に惹きこまれ、物語を追うだけでなく、市江が手掛けた様々な服や、映像に映りこんだ風景や小物、食べ物まで目を凝らして観てきました。

実在する「珈琲店サンパウロ」のホールサイズのチーズケーキが気になりましたが、これは映画の中のメニューのようです。
一度、こちらのお店でコーヒーと手作りのチーズケーキを食べてみたいな、と思います。
by monsteracafe | 2015-03-12 06:00 | refreshのために
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