先日、児童精神化医の佐々木正美先生の記事を読み、また佐々木先生の子育てに関する本を読みたくなり、「
かわいがり子育て―3歳までは思いっきり甘えさせなさい」を読んでみました。
冒頭から、こんな文章が。
生まれたばかりの赤ちゃんは、お父さんやお母さんに、たくさん愛されることで幸せになります。でも5~6ヶ月を過ぎると、「お父さんもお母さんも幸せになってください」と願うようになるのです。
(子どもは)かわいがられて、うれしい!
(親は)かわいがって、うれしい!
(子どもも親も幸せになる子育てとは、)「喜び」というプレゼントを、親子でたくさん交換する子育てです。
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この本の中で、著者が何度も説いていたのが、子どもの「こうしたい」という願いに応える「甘やかす」「過保護」はけっこう。
子どもが望んでいることに応えて、しかも望んでいることをやってあげ過ぎる・・・なんて立派なお母さんは滅多にいないはず。
(子どもが望んでもいないことをやり過ぎるお母さんは結構いて、それを「過干渉」というのだと。)
子どもは“守られている”という深い安心感と共に成長し、人間の心の土台になっていくそうです。
親から愛されていることを確認しながら、しだいに「自分は大切な存在なんだ」「生きていっていいんだ」という気持ちを育んでいったり、自分の気持ちを大切にされて育った子は、他人の気持ちも大切にできる子に育つのだそうです。
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頑張り過ぎないことも大切だそうです。
完璧を目指して緊張しているお母さんよりも、ゆったりとした気持ちで子どもと向かい合い、自分のことを「まぁまぁ合格点かな?」と思っているお母さんのほうが、子どもを見ていて「すごいなぁ」と感動したり、「面白いなぁ」と笑うことがずっと増えるようになるとのこと。
また、子どもに対して、「ごめんね」とマイナスの気持ちを込めて言うよりも、「ありがとう」とプラスの気持ちを伝える方が、子どもは嬉しい。
「ごめんなさい」の子育ては、自分を責める子育て。「ありがとう」の子育ては、自分を責めない子育て。
この本には、こうした大きな考え方のもと、具体的にこういうシーンではどう接したらいい?というあれこれ(例えば、小さなことでも褒める、待つ、抱きしめる、など)を分かりやすくイラスト入りで書かれているので、とても読みやすかったです。