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映画 「県庁の星」

DVDを借りて観ようと思っていた「県庁の星」が、テレビで放映されていました。

当時の予告編などで、“エリートと勘違いしている公務員がスーパーに研修に行き、パート店員とぶつかり合う”という印象を受けていたので、それだけしか描かれていなかったらつまらない、他には何が描かれているのか気になっていました。

以下、ネタばれになりそうですが、まさに「何かを勘違いしてきたエリート公務員と日々の忙しさで何かを諦めている高校中退のパート店員が出会った化学反応が引き起こす奇跡の改革物語」でした。
 
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前半の“県庁さん(主人公=織田裕二)”は、世の中の公務員のイメージなんだろうなぁ、と思わせる行動、言動の数々で、スーパーで働く人々から煙たがれます。

希望していた県の大プロジェクトから外されてしまい、縁談も破談になってしまって失意のどん底にいる彼は、「もう誰も僕を必要としていない」と、今までの自分のやってきたことは何だったのかと、ショックを受けます。
が、そこでスーパーのパート店員“あき”(柴崎コウ)が一言、「あなたにしかできないことがある」と、閉店に追い込まれそうな危機に陥っているスーパーの建て直しを助けて欲しいと伝えます。

今までなんとなく働いてきてしまったけれど、そこが自分の大切な場所だと気づいたあき。
いつも面倒なことから逃げてきた自分を認め、戻ってきた県庁さんと共に、2人はスーパーの改革に取り組みます。

スーパーの裏舞台-在庫管理、店舗の配置やレイアウト、精肉売場の品質管理、惣菜売場の新商品開発といった具体的な取り組みは見ていて面白かったです。

無秩序だったスーパーを、得意のマニュアル化やシステムづくりで合理化・効率化を進める県庁さん。
彼が床に引いたラインによって、他の店員たちの動きが変わっていきます。

彼は上からモノを言うタイプだったのに、次第に現場に足を運ぶようになり、さらには共に体を動かし汗をかくようになった頃、スーパーで働く人たちは皆、彼らの協力者・仲間になっていました。

後半のスーパーが変わっていく姿は感動的でした。

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県庁さんは、スーパーの研修を終える頃、“自分の仕事は県庁を変えることにある”、と考えるようになります。
自ら異動を希望し、福祉の現場に身を置いて、自分が正しいと思うことを進んでやるようになります。
ユーザー(県民)の視点から、福祉施設の使いやすさや費用などを徹底的に調査した彼は、以前の大規模プロジェクトの予算を大幅にカットできる私案を県議会で提出。
(このあたり、実際にはほとんど不可能だと思うのですが・・・)
議員や職員からの猛烈な反対・抗議を受けながらも、彼は主張を続け、ついに知事が「現在のプランと彼の私案の両方を県民に示し、どちらが良いのか検討するように」と指示します。

数日後、プロジェクトの担当者が、「検討した結果、県庁さんの私案で進めることが可能」だと、知事に報告にやってきます。
しかし、知事は、「私は“前向きに検討する”と言ったのですよ」と、その資料をゴミ箱へ投げ入れてしまう・・・

この部分に私はゾッとして、結果的に映画全体が最後にものすごく気味悪く、後味悪い印象が残りました。
ダメスーパーは変われたけれど、県庁で変わったのは職員は無料だったコーヒーが有料化されたことだけ・・・?というように見えてしまいました。

県庁(行政)を改革する、本当の希望の星、不可能ではないと私は思うのですが・・・
原作の方も読んでみたいと思いました。
by monsteracafe | 2007-06-09 23:54 | 仕事にまつわるエトセトラ
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