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映画 「ブーリン家の姉妹」

2日続けて映画の話題です。

今日から公開された「ブーリン家の姉妹」(配給:ブロードメディア・スタジオ)を、三宮の
OSシネマズミント神戸で観てきました。
このミント神戸は、昔、映画館があった「新聞会館」というビルで、私が中学生の頃、初めて友達と一緒に映画を観に行った懐かしい場所でもあります。
初めて足を運びましたが、とても綺麗で、座席もゆったりとしていて、気に入りました。

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さて、この映画「ブーリン家の姉妹」は、16世紀のイングランドの宮廷が舞台。
イングランドの歴史を変え、ヨーロッパから世界へと影響を与えた“ある結婚”の陰に隠された2人の姉妹の秘話を描いています。(原作は、「The Other Boleyn Girl(原題)」。)

16世紀、王族間においては政略結婚が常識であった時代。
アン(ナタリー・ポートマン)とメアリー(スカーレット・ヨハンソン)の2人もまた、ブーリン家にとって経済的かつ社会的繁栄をもたらすための大切な道具としての意味があった。

2人の父は、気立てが良くて愛らしい妹のメアリーは裕福な商人の家に嫁がせ、頭がよく、美貌も野心も持った姉アンは、当時男の子の世継ぎをもうけられず、王妃と不仲になりつつあった国王ヘンリー8世に愛人候補として差し出すことを決める。

ところが、国王に選ばれたのは、知性や美貌には恵まれていても、女性としての魅力に乏しい姉ではなく、結婚したばかりの気立てが良くて愛らしい妹の方だった。
妹の付き添いとして、夫、姉、両親、弟とともに宮廷に召喚された一家。まもなく、メアリーは国王の子どもを身ごもり、男の子を出産するが、その頃、国王の心はすでに姉のアンへ移ってしまっていた・・・

アンは、自分がメアリーのような国王の愛人という立場ではなく、正式な王妃になることを望み、着々と計画を進めていく。
国王は、ローマ・カトリック教会では許されていない離婚をすることで、ヨーロッパ社会から孤立してもなお、アンと結婚することを決める。

その後、王妃となったアンは国王の子どもを生むが、最初に産んだのは女の子。
さらに、2人目を流産してしまい、アンは、妹に実はもう夫婦の間はうまくいっていないことを明かす。
アンは、不貞と反逆罪の罪で死刑を宣告され、彼女のあまりにも短い栄光は幕を閉じる・・・。

「男の子の世継ぎが生まれなければ、国が乱れる」と心配していた国王ヘンリー8世の不安は杞憂に終わり、アンが生んだ女の子、後のエリザベス1世は、イングランドを45年間統治し、「ゴールデン・エイジ」と呼ばれる時代を築いた。

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映画の公式HPによると、最初の王妃を始め、2人目の王妃アンのほかにも、のべ6回の結婚を繰り返した国王ヘンリー8世。
映画の中でも彼自身がメアリーに話すのですが、「宮廷の中は、人を欺くことに満ちている。どこにも心休まる場所がない。」と。
相手を変えても、国王自身が満たされることはなく、彼を取り囲む周囲の男たち、女たちも皆、一族の繁栄を手にしたかと思うと、あっという間に落ちていく。

そんな中、メアリーだけが、その後、イングランドの田舎で、2人目の結婚相手となる夫とともに、生涯幸せに暮らした、というのが対照的でした。

数年前にドラマや映画で、江戸時代の「大奥」が話題になりましたが、まさに、イギリス版「大奥」といった印象を受けました。

映画「ブーリン家の姉妹」は、「Yahoo!映画のみたい度ランキング」で1位となり、先週24日の「とくダネ!」の「週刊!エンタ☆マイスター」でも大きく紹介されました。
小倉智昭さん、佐々木恭子アナ、笠井アナも、“大奥”的なドロドロ感と、エリザベス1世から今のチャールズ皇太子にまで続く歴史的な部分に注目していたようでした。
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by monsteracafe | 2008-10-25 23:15 | refreshのために
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